機械式駐車場と呼ばれる駐車場の中で多く割合を占めるのが「多段式・二段式」と呼ばれる方式の屋外設置の機械式駐車場です。
屋外に面している駐車場は、天候の影響を大きく受けてしまいます。
天候の影響を受けてしまう際はどういったことに気を付けるのか?事前に準備しておくことはあるのか?また、機械が停止してしまった場合はどうすればいいのか?
当記事をご覧いただき、大雪時の機械式駐車場の注意事項や対策について確認していきましょう。
雪が降った際の注意点
センサーなどの停止
雪がある程度積もってしまうと、安全装置のセンサーを遮断する遮蔽物になってしまいます。
センサーが遮断されている状態だと、機械式駐車場が「安全に入出庫できる状態ではない」と判断するため機械式駐車場が動かなくなる可能性があり、注意が必要です。
機械部品の凍結
機械式駐車場は多くの部品が組み込まれ、稼働しています。
駆動部分に関する部品が凍結してしまった場合は車輪が空回りしたり、センサーのスイッチが凍結した場合はスイッチが元に戻らず装置が停止する恐れなどがあるため、気を付けましょう。
大雪時は使用しないようにする
雪が降った後は運転に気を付けるのと同じように、雪が降った後の機械式駐車場の取り扱いにも気を付けなければいけません。
特に雪が積もった状態や、溶けた雪が凍結しているような状態で無理に動かしてしまうと、装置の故障だけでなく大切なお車の事故にも繋がる可能性があります。
また、雪や凍結が原因のトラブルの際に駐車場保守業者を呼んでも、同じトラブルの駐車場が多く発生していると考えられます。その場合は作業員の到着が遅れたり、トラブルが解決してもまたすぐ再発する可能性があります。
以上の理由から、積雪時の機械式駐車場の利用は控えるのが安全です。
大雪が予想される際の対策
車を使用する場合は、事前に車を移動させておく
雪が降っていたとしても、毎日出勤などでお車を運転する方も多いかと思います。
その場合、出勤時間に駐車場が故障して出庫できないとなると、遅刻などのトラブルが想定されます。
そういったトラブルを控えるためにも、大雪が予想される時にお車を使用されたい方は事前に別の駐車場に移動させるなどの対策をしましょう。
すぐ対処できる体制をつくっておく
万が一、大雪による機械式駐車場のトラブルが起きてしまったら、いざというときに慌てないためにも備えをしておくことが重要ですよね。
まずは、機械式駐車場の現状をしっかりと把握しておくことが大切です。
マンション等の管理人の方の場合は、
- メーカー名
- 製品番号
- 管理番号
- 緊急連絡先(メンテナンス業者や契約者)
- 保守契約の有無(その内容のチェック)
これらの情報をあらかじめ調べてまとめておきましょう。
雪だけでなく、日本は地震や台風など自然災害の多い国です。もしもの時にすぐに対応できるよう、管理事務室などに保管しておくと良いですね。
駐車装置の利用者の方は、あらかじめ管理人または管理組合の方と連絡が取れる電話番号を控えておきましょう。
機械式駐車場は使用しない
事前にお車の移動をしておらず、大雪の際にも機械式駐車場を使用したい場合、利用者の方ができる対処法はほぼありません。
積雪や凍結によって機械式駐車場が故障しているかどうかの判断は、装置を動かす前には判断できず、装置を動かしている間に停止したり、事故に繋がってしまう可能性があります。
そうなるとお車も利用者の方も危険なため、安全のためにも割り切って”使用しない”という選択を取ることも大切です。
まとめ
大雨・大雪の天候での機械式駐車場の利用は、地震・台風などの災害時と同じく、装置を動かすには危険やトラブルが伴います。
天気予報をきちんと確認し、トラブル回避のために事前にお車の移動をしておくなど対策しておきましょう。
悪天候時のトラブルは道路の状態や別の場所でも同じトラブルが多発がしていることが想定されるため、メンテナンス業者がすぐに到着することは難しいです。
事前にお車の移動ができなかった場合は、安全のためにも無理せず駐車場の利用は控えておきましょう。
パーキングドクターでは装置のメンテナンス、保守修繕、塗装工事も承っております。
塗装やメンテナンス費などお悩み事がございましたら、是非お気軽にご相談ください。
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