【必読】梅雨の時期に機械式駐車場を安全に使うための注意点と対策

梅雨の時期は、機械式駐車場のトラブルが最も多発しやすい季節です。雨水や湿気による電気系統のショートや部品の腐食など、湿気や雨水の影響により、様々なトラブルが発生しやすくなります。放っておくと利用者の方々や管理会社に多大な損害や不便をもたらすかもしれません。

そのため、機械式駐車場は、防水カバーの設置や排水溝の清掃など、日頃からのメンテナンスが大切です。

この記事では、梅雨の時期に起こりやすいトラブルの事例と、その予防策について解説します。安全で快適な機械式駐車場の管理・利用のために、ご活用ください。

また、機械駐車場の故障やトラブル、メンテナンスなどでお困りの方は「パーキングドクター」が全力でサポートします。

梅雨の時期に起こりがちなトラブルを未然に防ぎ、安心・安全に駐車場を管理、利用できるようにしていきましょう。

梅雨の時期に起こりやすい機械式駐車場のトラブルとは

梅雨の時期には、機械式駐車場で様々なトラブルが発生しやすくなります。

  • 雨水による電気系統のショートや漏電
  • 金属部品の錆びや腐食による故障
  • タイヤの空転やスリップによる事故

ここからは、トラブルになる主な原因を紹介します。

雨水による電気系統のショートや漏電

雨水による電気系統のショートや漏電は、最も頻繁に起こる問題の一つです。

水が配線や制御盤に侵入することで、誤作動や故障の原因となります。特に、古い部品や絶縁性能が低下した部品がある場合、誤信号が入力されるリスクが高まるので注意しましょう。

金属部品の錆びや腐食による故障

梅雨の湿気は、金属部品の錆びや腐食を加速させます。錆びた部品が動作不良を起こし、駐車場の運用に支障をきたすケースは少なくありません。特に、屋外に設置された機械式駐車場や、海岸近くの塩害地域では、注意が必要です。

タイヤの空転やスリップによる事故

タイヤの空転やスリップも、梅雨の時期に増加するトラブルです。濡れたパレットでは、タイヤがグリップを失いやすくなります。

これらのトラブルは、機種を問わず発生する可能性がありますが、特に古い機種や、メンテナンスが不十分な駐車場では、リスクが高くなります。

大きな事故につながる前に、日頃からの点検と対策が欠かせません。機械式駐車場の安全な運用は、管理する側の責任で行う必要があるため対策を講じていきましょう。

大雨や台風の時の対策を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

機械式駐車場のトラブルを未然に防ぐための対策5つ

梅雨の時期のトラブルを防ぐためには、適切な対策が不可欠です。

  • 防水カバーを設置する
  • 排水溝の清掃を定期的に行う
  • 錆びや腐食への対策を行う
  • 大雨時の対策を知っておく
  • 梅雨対策マニュアルを作成しておく

ここからは、トラブルを未然に防ぐ対策法を紹介します。

1.防水カバーを設置する

制御盤や配線部分への防水カバーの設置は、装置作動時の巻き込みなどで2次災害につながる可能性があるため、基本的には行いません。

ただし、センサー表面の水滴付着による誤検知の不具合が頻発している場合は、センサー専用の防水カバーの設置が有効な対策です。

防水カバーを取り付けることで、センサー表面への水滴の直接的な付着を防ぎ、誤検知のリスクを大幅に減らせるでしょう。

センサー誤検知の不具合が頻発している場合に限り、センサー部分の防水カバー設置を検討してみてください

2.排水溝の清掃を定期的に行う

機械式駐車場の排水溝は、雨水を効果的に排出するために非常に重要な役割を果たしています。しかし、排水溝に落ち葉やゴミが蓄積すると、水はけが悪化し、ピット内冠水など深刻な問題につながるかもしれません。

電気系統や機械部分の故障、車両の損傷など、様々なトラブルが発生することも。最悪の場合、一度水に浸かってしまったチェーンは交換が必要になり、最悪は交換完了まで装置停止なども想定されます。

また、水没した状態が続くと、構造物の劣化も早まることもあるでしょう。

これらの問題を防ぐために、排水溝の定期的な清掃が欠かせません。清掃の頻度は、立地条件や周辺環境によって異なりますが、梅雨の前後は入念に清掃を行うようにしましょう。

駐車場の清掃は、日頃から落ち葉除去など業者でなくてもできる場所の清掃を行い、駐車場内に入る落ち葉を最低限に抑える努力が大切です。また、定期的な点検の際には、必ずピット内の排水口を業者に確認してもらい、できれば作業写真などで報告してもらうようにしてください。

万が一、排水口の詰まりが確認された場合は、専門業者に依頼して適切な清掃道具を使用し、清掃してもらうのがおすすめです。日頃からの予防策と定期的な点検・清掃が、駐車場の適切な維持管理につながります。

3.錆びや腐食への対策を行う

機械式駐車場には、多くの鉄部品が使用されています。鉄部品は、湿気や雨水にさらされることで、錆びや腐食が進行しやすくなります。錆びた部品は、強度の低下や動作不良を引き起こし、駐車場の安全性や利便性を脅かすかもしれません。

錆止め剤の塗布は、専門的な知識と技術が必要とされるため、専門業者に依頼するのが賢明です。パーキングドクターでは機械式駐車場のメンテナンスを長年行ってきました。メンテナンスが行き届いていないと感じている場合は一度、無料相談でお問合せください。

機械式駐車場の錆びや腐食は、放置すれば深刻な問題につながります。駐車場の安全性と長寿命化のために、定期的な部品交換、定期的な再生塗装を実施しましょう。そのためには、長期修繕計画の作成ならびに定期的な見直しが重要なポイントとなります。

4.大雨時の対策を知っておく

機械式駐車場の安全運用には、管理者側の努力だけでなく、利用者の方々の協力が欠かせません。特に、梅雨の時期は、大雨による車両冠水が大きな損害につながります。そのため、以下の点に注意しましょう。

1.日頃から駐車場周りの清掃を行う。

2.点検時には、必ずピット内の落ち葉除去を業者に依頼する。

3.計画的に再生塗装を行う。

4.電気部品の錆は事前に除去または、定期的な部品交換を検討する。

5.大雨が予想される際には、「水害対策スイッチ」を利用する。スイッチがない場合は、地下にある、車両の移動をお願いする。

以上が、水による事故、損害、不具合を防ぐための対策です。梅雨の時期は、これらの点に注意し、適切な水害対策を行うようにしましょう。

また、路面が濡れることで、タイヤの空転やスリップが起こりやすくなります。機械式駐車場では、空転やスリップを起こすと、車両の損傷などの事故につながるかもしれません。

駐車場内に、タイヤの空気圧管理の重要性を訴える掲示を行ったり、定期的な空気圧チェックを呼びかけるアナウンスを流すなど、利用者の意識を高める取り組みも効果的です。合わせて確認しておきましょう。

5.梅雨対策マニュアルを作成しておく

マンション管理組合や不動産管理会社の皆様には、梅雨対策マニュアルの整備をおすすめします。梅雨対策マニュアルは、梅雨の時期に起こりうるトラブルを予防し、万が一の際に適切な対応を取るための指針となるものです。

また、トラブルが発生した際の対応手順も、マニュアルに盛り込むようにしましょう。緊急停止ボタンの操作方法や管理会社や修理業者への連絡方法、利用者への案内方法など、一連の流れを明確にしておくことで、混乱を最小限に抑え、速やかな問題解決が図れます。

機械式駐車場でトラブル発生した時の対処法

万が一トラブルが発生した場合には、速やかな対処が求められます。そのままにしておくと大きな怪我やトラブルにつながる可能性があるからです。

トラブルが発生したら、すぐに管理会社および、保守会社へ連絡を入れてください。

保守会社の到着までは、2次災害を防ぐために人が立ち入らない、立ち入れさせないよう、ロープやカラーコーンなどで立ち入り禁止区画を設定しておきましょう。

特に水没したピットでは感電の危険性が高まりますので、絶対に近づかないようにしてください。

管理会社および、保守会社からの指示に従い適切な対応を心がけることで、被害を最小限に抑え、安全を確保できます。

トラブル発生時の迅速対応は、事前の準備が欠かせません。日頃から、緊急時の連絡先や手順を確認し、関係者全員で共有する仕組み作りが必要です。このようなトラブル時の流れを把握するためにもマニュアル作成をしておきましょう。

まとめ

梅雨の時期は、機械式駐車場の管理と利用において、注意が必要な時期の一つです。今回紹介した原因や対策、対処法を確認しながら機械式駐車場の運営をしてみてください。

パーキングドクターは、機械式駐車場の安全と安心を支えるため、全力でサポートしている企業です。施工メーカーの倒産で修理を頼めない場合でも、自社で部品製作をおこなっているため、どのメーカーでも対応できます。

また、メーカーごとに違うメンテナンスノウハウを蓄積している経験豊富なスタッフが、トラブル防止から緊急時の対応まで、きめ細やかな対応をしています。

お問い合わせや見積もりは完全無料なので、気軽にご連絡ください。

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