こんにちは。
パーキングドクタープラス編集部です。
機械式駐車場の塗り替えは、通常5~7年に1回の周期で行わなくてはならないものです。
とはいえ、機械式駐車場の塗り替えについて詳しく知っている方はあまり多くはないのではないでしょうか。
そこで、機械式駐車場の塗り替えはどのような手順で行われて、各工程では何をしているのかなど、機械式駐車場の塗り替えについて、実際の写真を使って分かりやすくお話ししたいと思います。
今回は、機械式駐車場の塗り替え時に行う膜厚測定・完成検査についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
(1)〜(3)の工程手順をまだご覧になっていない方は、ぜひ下記をご覧ください。
マンション駐車場の塗装工事手順の詳細を紹介(1)準備工・清掃について
マンション駐車場の塗装工事手順の詳細を紹介(2)ケレン作業について
マンション駐車場の塗装工事手順の詳細を紹介(3)錆止め・下塗り・上塗りとは
塗り替えの一連の流れについて
※上記工程はパーキングドクターの標準的な工程です
機械式駐車場を塗り替える際は、基本的に上記の工程で行います。また、オレンジ色の工程は基本的に外壁塗装では行わない工程です。
外壁塗装と機械式駐車場の塗装は一見すると同じように見えますが、機械を塗装するので実は細かな部分が違います。
前回は上記の工程の中の「錆止め・下塗り・上塗り」についてご説明しましたが、今回はそれに続く、膜厚測定・完成検査について詳しくご説明します。
塗り替え手順9:膜厚測定
パレットの裏面の上塗りが終わり、一度全体を乾燥させたら、パレットの表面の上塗りをする前に、膜厚測定を行います。
膜厚とは「乾燥した塗料の膜の厚さ」のことをいい、膜厚測定とは「塗装が均一になっているか、決められた膜厚になっているかを調べる」ことです。
基本的に塗料には、紫外線や水分、酸素などで劣化するのを防ぐ効果があり、その性能を発揮するためには、塗料を適切な厚さに塗る必要があります。
塗装に塗りムラがある場合は、せっかく塗装をしても長持ちしません。
また、塗膜が厚すぎても、
- 剥離が生じてしまう
- 歪みのため塗膜に割れが生じる
- 十分な乾燥ができないことによって割れが生じる
などのケースが起こる可能性もあります。
均等に下塗りができているかどうか、膜厚測定で確認し、その後の上塗りで誤魔化すことがないようにします。
塗り替え手順10:上塗り(表面)
次は、まだ上塗りをしていないパレットの表面部分に上塗り塗料を塗ります。
パレットの表面部分は機械式駐車場の中でも劣化しやすい部分なので、ムラが出ないよう、均一に塗っていきます。
<上塗りの目的>
上塗りは塗装の一番表面の部分です。
なので、上塗りは美観を保つだけではなく、上塗り塗料によって機械式駐車場を錆の発生、タイヤによる摩耗などから守ります。また、上塗り塗料によって汚れもつきにくく、落としやすくなります。
上塗りにはコストや効果の面から、ウレタン系塗料やエポキシ系塗料が主に使われています。
塗り替え手順11:乾燥
表面部分の上塗りを終えたら、最後に再び全体をしっかり乾燥させます。
機械式駐車場を塗装する季節や天候、使用する塗料などによって乾燥させる時間は変わります。
ここでしっかり乾燥の時間をとることで、納車時に塗装がはがれる事故を防ぎます。
塗り替え手順12:完成検査
作業工程の最後に行うのが、完成検査です。
パーキングドクターでは、完成検査にあわせて検査部門の検査員が検査を行います。
完成検査では、
- 塗装がスケていないか?
- ムラが発生していないか?
- 膜厚が基準を満たしているか?
などを検査します。
また、膜厚計を1パレットに4箇所当てて、平均して膜厚があることを確認します。
上記の検査が問題ない場合、養生を撤去し、駐車場への入庫が可能となります。
塗り替えの一連の流れについて:最後に
今回は、機械式駐車場の塗装の一連の流れについてと、膜厚測定・完成検査について詳しくご紹介しました。
膜厚測定や完成検査などは目に見えない工程ですが、塗装が均一になっているか、決められた膜厚になっているかで、機械式駐車場の塗装の持ちも変わってくるため、とても重要な工程になります。
また、2~3年で塗装が剥がれ始めてしまったら、それは以前の塗装が適切に行われていなかった可能性があります。塗装実施を検討される際は、よく担当の塗装業者と打ち合わせされることをおススメします。
パーキングドクターでは塗装工事も承っております。
塗装やメンテナンス費などお悩み事がございましたら、是非お気軽にご相談ください。
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